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ヘアカラー辞めます

一年前に髪を染めてから、もう髪を染めないにしようと思っています。 もうすぐで25になります。 今街に出ると、わたしくらいの年の人ってまず黒い髪の人がいないですね。 右へ習え状態で茶髪ばかり。  ヘア染め商売の会社も買う人も個性を出そうと アップルティー色、 オレンジ色、 ミステリアスグリーンとか とにかくわけのわからない種類が多々あります。 中学生くらいになると、ちょっとワルぶってみたくなって。 それで髪を染めてみます。 高校生になると、びびり染め(先生に注意されるか否かの茶髪具合)はスタンダードに。。 私もそんな中学生、高校生でした。 今の中高生もまだそんな感じなのかな?? わたしは、今環境に悪いから染めたくないんです。 ただそれだけです。 髪染め液って、すごい強い科学物質ですし、 地肌に触れさせるのはやっぱどうかと思います。。 なんか液がピリピリしません??  なんだかよくわからないけど、あの感覚って、危険ですよね、絶対。 そしてそんな得体のしれない液を排水したりしてしまうから、すごく環境にも悪いです。 「髪にやさしい」とかって書いてあっても髪に口に入ったりしたらいけない訳で、 本来食べられない液体物っていうのは皮膚に触れさせない方がいいんですよね。 皮膚って表面の水を弾いてるんじゃなくて、すごい吸収力がありますし、 その皮膚の吸収力、体への浸透力を利用して美容液とかがあるわけなんですもんね。 オーガニックシャンプーを使っていても毎日罪悪感を感じるから。。 せめて、もう髪は染めたくないです。  黒くて、自然なキレイな状態でいたいです。 つい雑誌のモデルさんみたいに可愛くなりたくて 染めれば可愛くなれると思って 染めちゃった時もあったし、 ツンツンしてた思春期は悪ぶってる自分を 主張したかった時もありました。 カラーをしている自分や人はイケてると思ってました。 だから。。 そんな経験をもうしてしまった自分が言うのは なんか本当にずるいと思うけど、 でもね、染めない方が絶対いい! たまに、外でビロードの様な光沢を放つ艶やかな黒髪の 女の子を見かけると、本当に綺麗だなと思います。 そしてそんな人は輝い

NHKのドキュメンタリー「日本人イヌイット北極圏に生きる」を観て

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NHKのドキュメンタリー「日本人イヌイット北極圏に生きる」 たまたま観たこのドキュメンタリーに色々考えさせられたので、ここに書こうと思います。 番組の内容は グリーンランド、最北端の村シオラパルクに、1972年に移り住んで暮らし始めた大島育雄さんの家族を追うドキュメンタリー。 大島さんは若い頃、あの有名な登山家、植村直己さんと一緒に世界の山々を登った仲だったそうです。 二人共に登頂を楽しんでいたけれど、生き方や考え方は全く違ったようです。 植村さんの場合は日本が生活の拠点で、登頂するために何度も現地に赴いては帰路につくというライフスタイル。 一方で大島さんは、登山の際、その土地や人々の生活や文化に触れて感化するタイプで、ついにはシオラパルク村に移住してしまったのです。 彼はそこで原住民に土地のことや狩りの仕方、生きる術を一から学んだんですね。 アザラシの皮を剝いで細くさいて頑丈なロープにしたり、ブーツや鞄を作ったりと、今では大島さんは村一番のイヌイットです。 現地の女性と結婚し、お子さんも生まれ、今では5人のお孫さんもいらっしゃいます。 大島さんの長男、大島ヒロシさんは村で唯一の漁師さん。 狩りや漁業で生活を支えています。 お孫さんの一人、イサム君も、最近お父さんの狩を手伝い始め、大島さんはイサム君らがシオラパルクで成長していく姿を幸せそうな笑顔で見つめます。 でも温暖化や動物保護政策などによって、イヌイットたちの暮らしは変化を余儀なくされているというものでした。 ***************************** ところでその前に、少しお話を遠回りしてしまいますが、 お付き合いください。 わたしの暮らしている台湾という場所は、 ちょっと意外に思うかもしれませんが ベジタリアン人口がすごく多い場所なんです。 一番大まかな定義でのベジタリアンを説明するならば、本当にガチンコで、肉やその加工品までも一切口にしない人たちのことを言います。 日本ではあまり想像がつかないことかも知れません。 ベジタリアンが肉を食べない理由は、宗教や体質管理など人それぞれですが、動物愛護のためという理由も多くあります。 最近私もやや菜食中心になりつつあるのですが、今回、このドキュメン

なぜ??台湾の人はストローが大好き

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台湾の人って飲み物にたいていストローを付けます。 日本にもある紙パック飲料にも、な、なんと台湾のには正面の上の部分に小さな丸いストローの口がついているんです! 最初それに気がついた時、これはなかなかやるな…と感心したんです。なんで日本のにはないんだろって思ったけど、でもものすごい量のストローの消費になってしまうのでやっぱ宜しいものでは全くないと考え直しました。ホント超もったいないです。 台湾の人はね、ペットボトルのお茶を飲むのにもストローを使います。。 なぜかはわからないけどレストランやこっちの居酒屋等でも飲み物にはストローを付けましょうという暗黙のルール?習慣があります。 飲み終わったら一回きりで即ゴミになるストロー。。 もったいないです。 首が曲がるストローだと綺麗に洗えないので最近は写真の緑のちょっとかたいストローを何回も洗って使っています。 日本に居たときは紙パックの飲み物も牛乳のように片方を開いて飲んでいて、それが普通だったし別にものすごく困ることもなかったのに。。 国が違えば習慣が違う。 これに慣れている人たちからこの紙パックのストローの穴をとってしまったらどうなってしまうんだろう。 うーん

黒澤明の「夢」という映画を観た

黒澤明の夢 という映画を何ヶ月か前に観ました。 8つの短編モノからなる作品で、どれも「こんな夢をみた-」という台詞から始まります。 少年時代の「日照り雨」は幼少の黒澤明が婦人(母親ではないかと思われる)に晴れの日に雨が降っているこんな日はキツネの嫁入りがあるんだと聞かされる。だからといってキツネの嫁入りを見たらキツネは怒って大変なことになりますよと少年は彼女に釘を刺される。 それでも森へ行ってみるとおはやしが聞こえる。木の陰に隠れ、こっそりその嫁入りの行列を視ていたら、笛の音がピシャリ!キツネたちが一斉にこちらを見る。 怖くなって一目散に家に帰った。さっきの婦人が門のところで待っていて少年に短剣を渡しながらこう言う「お前は見てはいけないものを見たね、そんな子は家には入れられません。さっきキツネが怒っていた。そしてこれを置いてった。腹を切って誤れというのでしょう。並大抵のことでは許してくれない、本当に死ぬ気になって謝らなければダメよ」そういって婦人は門を閉めてしまう。キツネの家はこんな晴れた日に降る雨が作る虹の下にあるのだという。少年は虹のたもとの狐の家を目指して歩き出す。 この映画が言っているのは -ダメと言われていることは絶対にしてはいけないのだということ -どんなに小さな子供であろうと悪いことをしたら簡単に許されるべきではないということ -悪いことをしたらぐだぐだ考えないで誠意をもって謝罪しに行くこと -悪いことをしたら家族又は親しい人たちから嫌がられたり、絶縁されたりする可能性があること キツネに抓まれるとかいうくらいキツネは化け物とかのイメージが多い。 余談ですがこの間テレビをつけたら、キツネうどんはなぜきつねうどんと呼ぶのかについて紹介していました。それによれば、昔農村の人々が食糧や大事な大豆などを齧ったり食べてしまうネズミに困っていたらしいのです。ところが、ある日キツネが現れそのネズミを食べてくれたので人々は大喜び、そしてキツネを豊作の神様として崇め、稲荷神社が各地に出来、農業や商売の繁栄を祈ったのだというそうです。祠を作って、とりあえずいろいろな料理と大豆から作った豆腐で油揚げを作って祭壇に置いたところ、翌日油揚げだけがなくなっていたのでキツネの好物は油揚げだということになったというわけです。しかし実際のところキツネは油揚げを食

猫を飼うことになった

昨日、内湖の動物保護センターに行って猫をもらって来ました。 その日に貰える猫の数が少なかったがしょうがない、センターまでまた来るのも面倒なので一匹選ぶことにした。どれも傷ついたり問題のある野良や放棄されたりした猫だらけ。 余談ですが台湾の場合は野良犬がとにかく多い!町中、野山にまで野良犬や飼い犬がたくさんいて住み始めた頃はびっくりした。 日本で野良犬に遇うとなんか吠えられたり、追っかけられたり、噛み付かれたりするけど台湾の野良犬、飼い犬の人懐っこいこと。 ほとんどそんなことはありません。 犬も信号が青に変わると一人(匹)でちゃんとに道を渡ったりして、人間も顔負けしてしまうくらい台北の街に溶け込んでいるんです。 昨日もらって来たのは黄色の猫。三歳オス、白血病です。元々は飼い猫だったらしく去年の秋頃にセンターに保護されたみたい。 名前はまだ決めてないけど、これからどうぞよろしくね

ヤフーのニュースのコメント欄について

「ロシアで日本国旗が燃やされた」 というヘッドラインがヤフーにあったのですぐ読んだ。現時点でのコメント等は以下だった。 私もそう思う1,349点/私はそう思わない67点 「これはただで済むことではない!!右翼左翼関係ない!!日本人として許せない!!!」 私もそう思う887点/私はそう思わない48点 「中国とロシアは同じ穴の狢の低民度国家だ。政府そして私たち日本国民は断固とした抗議をしなければならない。」 私もそう思う775点/私はそう思わない19点 「まさに中国と瓜二つだな。」 私もそう思う684点/私はそう思わない31点 「露助のやらせだろ,これは完全に.裏にプーチンのハゲがいる」 私もそう思う575点/私はそう思わない37点 「宣戦布告か!」 このニュースの見出しに私はすごく脅威を感じたけれど、その下のこういうコメントを読んでもっとぞーっとしました。そしてコメントに賛成している人がこのように大勢いるのかと思うとこの国はどうなってしまうのでしょう、とやりきれなくなった。 私は面倒でそのページ以外のコメントも見ないし、コメントに対しては賛否もしない。でもあんまりがっかりしたからここに書きます。 まず「日本人として許せない」というのはそりゃ当たり前です、なに人んとこの旗燃やしちゃってんの!?と思いますよ。でもただで済むことではないから、派閥に関係なくロシアに何かその仕返しをしてやれというのは相当に頭がおかしいとしかいいようがないです。 私なんて頭が悪いけど、そんなものの判断くらいはまともに出来ます。 ロシアに喧嘩をふっかけて、じゃぁ第三次世界大戦でもするつもりなのでしょうか?ロシアの軍隊と日本がまともに戦えると思ってるのでしょうか? 本格的に戦争となれば安保理って言ったってアメリカは守ってくれるでしょうか?今度はロシアに原爆を落とされたいのでしょうか? 大好きな人たちを失う準備ができているのでしょうか? 考えてみてください、大好きな場所を捨て去る勇気を持っていますか? 私は書きながら今胸がすごくいたいです。 だって大好きな家族がいて、恋人が居て、その家族や親戚がいて、友達がいて、いつでも戻りたい大切な場所が私にはあるからです。 もう一体いつまでそんな喧嘩繰り返すことをしようとするんだろう?? うんと気にいらなくて仕返しし

台湾でのお持て成し

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台湾ではレジ袋が基本有料です。大体どのスーパーやコンビニでも現在一袋2元(約7円)です。 日本ではまだまだだけど、こっちではその動きが日本よりも進んでいる気がします。 大学でも水筒を持ってきている人がたくさんいますし、無料の給水器の前にはいつも休み時間に学生の行列ができます。外で買えるのは便利だし温、冷、無糖だ加糖だといろんな味が楽しめるけど、毎日それをやっていたらお金もかかるし第一カップとストロー、ストローの袋も結局捨てちゃうんだから本当に勿体無い。ただ馬鹿高くは無いのでついつい買ってしまうのがいけない。 実は台湾では外食がすごく経済的なものなんです。日本では外食産業は今や火の車で自宅で居酒屋セットなんかが売れていますが、それも台湾にしてみればお隣の国のこと、こっちは屋台や安い食堂がそこらじゅうにありますからみんな安く美味しいものを食べに来て毎日大賑わいというわけです。 まず好きな店で食べたいものを注文し、簡素なテーブルの、プラスチックの椅子をこれまた適当に並べたところで食べるか持ち帰って食べるかはお客さんの自由です。 夜はものすごい行列になるうちの近くの小龍包の露店 しかも日本だったら食中毒がうんちゃらとかって店も騒がれるし、客もうるさい。みんな見栄張って食べ残しを包ませるなんて貧乏くさっ…と食べ散らかして帰っていく。  ドギーバッグ なんてもんが最近やっと話題になった日本でもそんなの実際にやってる店も人も無に近いはず。 でもこっちではどんなに店が高級だろうと安い屋台だろうとお洒落なカフェでさえその食べ、飲み残しは言えば普通に包んでくれるし、そうする客がほとんどなんです。これは本当に日本も真似すべき。薄っぺらい見栄など張っている場合でしょうか?、持ち帰って食べたらお腹が痛くなったってそりゃ自己責任です、お店に迷惑掛けませんよ、だって持ち帰りたいって自分で言うんですから。 そう、台湾ではほぼ全ての飲食店でテイクアウェイが出来るからこれもすごく便利。例えば一人でお店で食べるのが嫌だったら買って持ち帰って部屋でテレビを観ながら食べてもいい。そして出来上がったものを持ち帰る時によく「食器は要る?」とか「スプーンとストローは?」なんて聞かれる。客がではなくて店側が客に聞いてくる。これはとても新鮮だと思いましたし、台湾に来てすごく関心したことの

台灣の不便なセブンでうれしい発見

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昨日の昼食を4時過ぎに取ってしまったため夕食は取らないで寝ようと決意していた。 がしかし、おなかがすいて眠れない。。仕方が無いのでテレビをつけるとやたらと料理が出てきてどんどんお腹が空いてしまった。もう夜中の12時半か...夜市の屋台ももうやってないな。 ええい、一番近くのセブンに行くか。。雨降りの中セブンに直行。何を買ったら良いんだろう。ろくな物がない気がする。台湾のセブンはちゃんとに7-ELEVENなんだけど、やっぱりお国柄品揃えや雰囲気が日本とは全然違う。 どこが一番違うかというと、台湾の(特に台北市内)ほとんどのコンビニにはトイレがない。これはものすごく不便だし私の思うコンビニの核心的概念から外れている。でも多分トイレがあったらあったで台湾の場合は、行列してでも家族連れとかでコンビニのトイレに一斉に並びそうだろうからなくて正解かもしれません。 後は写真のプリントもその場で出来ないから不便。最短一週間ぐらいかかりますね。コピーとか印刷も先にお店の人に用件を言わない限り機械の電源を入れてくれません。あとは店によっては定員が来て手伝う店もあるけど、そのせいで客の回転率がすごく悪くなります。そして出来上がったものをまたレジに持っていて精算するという。(-_-彡)なんて無駄なことをするんでしょう。 日本みたいにコイン投下にすればいいのにね。 なーんだ、便利商店と書いてコンビニなのに蓋を開けたら超不便じゃん、台湾のコンビニ!!まぁそうなんですが、いいんです。 おお、そして台湾のコンビニ最大の特徴はあの煮卵の強烈な臭い。煮卵、正確には「茶葉蛋(ツァーイェッダン)」というお茶で煮込んだ殻のままの卵のことなんですが、それが台湾の7-ELEVENやファミマには必ずあり、専用の電機鍋の仲でぐつぐつ煮込まれています。店の自動ドアが開くと私たち日本人はもうその臭いでくらくらしてしまうと思います。最近台湾暦4年が過ぎ、私もやっと慣れてきました(おそいよ)。その煮卵ちゃんは1個現在8元(約22円)です。これ絶対にまずい!と断定し食わず嫌いをしていましたが、1年前に食べてみたら以外においしかったので今ではたまに買ってます。ただ、初めての人にはにおいが、ね?(笑) でも台湾に来たらぜひぜひ、試しに食べてみて下さいね(^^)ノ〟意外なおいしい発見をするかも? で昨日結

市橋達也の逃亡記本なんか買うな

冬幻社から本日発売される市橋達也の手記「逮捕されるまで―空白の2年7ヶ月の記録」。 彼の裁判はまだ始まってもいないわけで、殺害されたリンゼイさんのご家族や友人、かつての恋人のことを思うと残念な気持ちでいっぱいです。 同じ日本人として心から恥ずかしく思います。 日本には強姦して殺人までやって逃走してもその殺人犯に本を書いてみないかと勧める出版社の人がいて、「(市橋の)感性が豊かだと感じた」なんてメディアに語ってる利益のことしか考えてない大馬鹿どもがそこらに飄々としている。。 ネットを見ても、逃亡生活に興味があるだとか、絶対買っちゃう!とか書いてあるけど、はっきり言って市橋のようなやつが書くことは信じられないし、第一リンゼイさんの遺族は非常にそれについて嫌悪感を抱いているのに!! 本の出版は自分たちをもっと傷つけるだけだと言っているじゃない!  人間として、興味があるから、自由の権利があるから犯罪をしなければ何をやってもOK!というのはめちゃくちゃ間違っています。 市橋の本を買った人間だってこの社会を狂わせている一員で、リンゼイさんの殺人の共犯者になります。  BBCのトーク番組QIでつい最近も広島と長崎で二重被爆した男性のニュースがやっていましたね。 ネットでは「だからイギリスは嫌だ」とか「失礼極まりない」と番組での内容を非難する人たちでいっぱいでした。 じゃあ、、なぜ自分の立ち場になって考えてみないんだろう??? 強姦殺人犯が書いた本が出版されて、それを興味本位で予約までして買う人たちがいて、お詫びと懺悔の意を込めて売り上げた本の印税は全額遺族の方に渡したいなんて、リンゼイさん一家や多くの日本人にとってこれほどの屈辱はないでしょう。 自分がされて嫌だと思うことは他の人にはやってはいけない。 そう小さい頃みんな習ったはずなのに。。! どうかいつもそれを心に留めておいてほしいです。 そしたらきっと買わないよ、そんな本、買えるわけないと思うはずです。

TOKYO! 

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Michel Gondry-“Interior Design” Leos Carax-“Merde” Bong Joon Ho-”Shaking Tokyo” 以上三つのお話からなる東京を題材にした映画 TOKYO! STORY1 INTERIOR DESIGN(インテリアデザイン) ヒロコは雑誌を切り抜くのが趣味な不器用な女の子、といっても18とかではなく25~27才位のもういい年の女性だと思う。彼女の彼氏はアキラという駆け出しのB級映画監督で、それで彼の映画上映のためになんとなくいつも一緒にきてしまったという人生を送っていた。そんなある日東京での上映機会があったので2人で上京しまず高校時代の同級生のアパートに泊めてもらうことに。すぐにアパートを探して、仕事も見つけて、車の駐車だって問題になるなんて思ってもいなかった。自分なりにはがんばってる、全力でやるべきことをしているのにその価値観や努力を恋人の明や友達、周りの人に認めてもらえない。志が無い、有名になれなければ何をやっていても意味がないなどなど、芸術肌の彼氏はアートのことで頭がいっぱい。現実味が無く夢見がちでちっとも真剣に話なんか出来ない。東京に来てから何をするにもお金が掛かり、知り合いのいない東京でやってくのはきつかった。狭い住宅事情で生まれる上辺だけの人間関係。持ち主のいない車は次々にスクラップになり、ぺしゃんこにされ消えていく。そんな心の休息の無い日々を送っていたせいで、ついにはヒロコの体にまで変化があらわれた。ヒロコは椅子に形を変えてしまったのだ。無機質の椅子、裸になったヒロコ。東京で彼女が失うものはもう何も無い。ただ街を幽霊のように彷徨い転々とする。街のバス停で、路地で彼女を必要としていくひとたちがいた。ある男の人に拾われた椅子の彼女は音楽を聴き、暖かいお風呂に入り、パソコンを覗き、雑誌を切り抜いては鼻歌をうたう。こんなにも自分が役に立つなんて思ったことは無かったと。それは東京という場所でヒロコがたどり着いた生き方。 STORY2 MERDE(糞)  下水道の怪人Merdeの出現で混乱する東京の人たち。メルドは花を食べます。しかも一文字菊という菊だけ。なんだろうと思って調べたら一文字菊とは花びらが一層だけ(16花弁級)の大ぶりな菊だそう!菊は古来中国から伝わりまず鑑賞用とし